シラタキのゲームブログ

ゲームに関する記事を書いていきます。

ゲームボーイアドバンスのレストア

左から、シェルを SFC 風にしたもの。中央はシェルを NES (国外版ファミコン)風シェルにして液晶を IPS 化。右はシェルを SFC 風にして液晶を IPS 化したものです。

ゲームボーイアドバンスは2001年頃に発売された任天堂の古い携帯ゲーム機ですが、現在ヤフオクでも状態に依存しますが中古で500円~4000円程度で取引されています。GB、GBCGBA の三つのプラットフォームに対応しているので未だに高値で取引されているようです。また、aliexpress.com や Amazon にて互換シェル(外装)や互換液晶、スピーカーなど互換パーツが販売されており、ヤフオクやメルカリ等でレストアされた GBA が10000円~20000円程で流通しています。

今回はGBA初代とGBASPをレストアしたレポート的な記事になります。

パーツと中古品の調達

本体はGBAGBASP共に、ヤフオクやメルカリで調達可能です。現在の相場は中古で500円~4000円程度です。値幅は状態で変わると考えて問題ありません。ただし、個人の評価は適当な場合もあるので高いから状態が良いと判断できません。ブックオフのようなチェーン店は品質が安定しているのでおススメです。

パーツ類は Amazon でも入手可能ですが、種類が少なく値段も高いです。基本的には aliexpress.com で調達をおススメします。

https://www.aliexpress.com/store/409958?spm=a2g0s.9042311.0.0.72f94c4dphiey6

僕はこの「Shenzhen High Technology Co., Ltd.」と名乗るショップから2度購入しました。殆どのパーツはここから入手できます。aliexpressは数回しか使っていないので使い勝手が良くわからない部分も多く詳細は説明できませんが、他のショップも含めるとGBAや周辺機器、海賊版ゲームなどあらゆる物が入手可能と考えて問題ないと思います。GBASPに関してはコアになる基板も入手可能なため理屈では自作GBASPも可能と思われます。基本的には基板は中古から調達して、液晶などのそれ以外のパーツはaliexpressが無難でしょう。

IPS液晶はノーマル液晶より電池持ちが悪くなると言われています。発色の良さと輝度によって電池持ちが左右されるので使い方次第とも考えられますが、一台4000円前後と比較的高価な為、液晶がまだ元気な場合は無理に交換せずにそのまま利用するのも一つの手です。GBA初代をIPS液晶に変えて電池の消耗具合を確認した結果、中程度の輝度で8時間程度でした。電池は1900mAhを2本です。GBASPの電池は850mAhと通常より大容量の互換電池が販売されています。電池は輸入が難しい製品なので電池のみ国内から購入することをおススメします。

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中華製品あるあるですが、品質に難ありというのがよくあります。NES 風のシェルに付属していたヒンジカバーですが塗装が汚いので中古にもともと付属したヒンジカバーも再利用しました。また、全体的にどのパーツもバリがキレイに除去できておらず、ある程度妥協も必要な点ご注意ください。

シェル(外装)交換

最も手軽なレストアです。1500円から2000円で調達できるシェルを利用して見た目を新品同様にします。必要な工具はシェルを購入すると一緒についてくる場合もあります。「Shenzhen High Technology Co., Ltd.」では作業に必須なYと+の2本ドライバー付属でした。youtubeに映像付きの詳しいやり方があるのでそちらを参照してください。注意点を説明します。初代GBAに関しては特に難点はありません。SPはシェルのみ購入した場合、ヒンジも再利用する必要があります。ヒンジは先に返しがついておりこの返しを中に押し込んで抜き取る必要があります。マイナスドライバにティッシュ等の柔らかいものを巻き付けて四か所ある返しを中に押し込んでみてください。GBASPに関しては後述のPDFが役に立ちます。ヒンジは抜き取りも入れ込みを大変なので差し込み向きに注意してください。

https://www.tea4two.jp/images/man/manual-shell.pdf

IPS液晶交換

初代とSP共に、輝度調整機能を有効にする場合ハンダ付け作業が必須になります。輝度調整が不要な場合はこの作業は要りません。基本的にIPS液晶もシェル(外装)交換とほとんど作業内容は変わりません。こちらもyoutubeに映像付きの詳しいやり方があるのでそちらを参照してください。人によって微妙にやり方が違うので色々見て自分にあったやり方を見つけてください。

購入したシェルによっては、余分箇所を削る作業が必要になる場合があります。カッターやルーター等100円ショップで調達できる工具で削る事ができます。

SPだけリード線を結ぶ箇所にハンダを載せた写真を撮影したのでSPの場合はこちらも参考にしてください。

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初代は液晶側に三つ、本体基板側に三つの計六か所ハンダ付けが必要になります。やり方によりますが、30Wを超えるハンダゴテで作業を行うとプリント基板側のランドが剥げる恐れがあります。22Wあれば十分なのでなるべく出力の低いコテを使ってください。細かい作業の為、なるべく細い小手先が良いでしょう。小手先によってもランドに伝わる熱が変わるので事前に練習用の環境で色々挙動を確認してコテの使い方に慣れる事をおススメします。

先にハンダを載せて、後でリード線をつけるやり方が楽だと思います。

まとめ

ハンダ付け以外、殆ど自作PCの感覚で作業できると思います。ハンダ付けは1万円~2万円程道具や材料に投資が必要になるのでヤフオクやメルカリでリストア済み製品を購入するのも手です。